診療対象動物

犬・猫
その他の動物はお電話にてお問い合わせください。

診療科目

一般内科

眼科、皮膚科、循環器科、消化器科、呼吸器科、泌尿器科、耳鼻科、歯科、
内分泌科、小児科、腫瘍科、脳神経科、産科、行動治療科、予防医療

外科

軟部組織外科、整形外科

◉ 避妊・去勢手術
避妊・去勢手術は卵巣・子宮や精巣を取り除くだけではなく、様々な病気を予防する効果があります。
当院では理念と方針にもあるように、避妊・去勢手術においても痛みを最小限に抑えるよう考慮しています。また、術前に検査を実施することにより、麻酔のリスクを把握し、個々にあった適切な麻酔管理をすることで、麻酔のリスクを最小限に抑えた安全な手術が可能となります。
さらに当院では、異物反応性肉芽腫の予防を考慮して、シーリングシステムを使用した糸を使わない手術も可能ですので、ぜひご検討ください。

▼合併症・リスク
全身麻酔のリスク、尿失禁、子宮断端部の蓄膿、卵巣摘出後の乳腺の腫脹、術後の術野の発毛不良、体重の増加、異物反応性肉芽腫、性ホルモン不足による皮膚病、繁殖できなくなる
▼避妊手術 利点
  • 乳腺腫瘍の発生率の低下
    乳腺腫瘍は、犬は50%が悪性、悪性のうち50%は転移が生じると報告されています。早期避妊手術による予防効果は、初回発情前で99.5%、1回発情後には92.0%、2回発情後には74.0%、2.5歳以降は効果がありません。
    また、猫においては約90%が悪性で、早期避妊手術による予防効果は、生後6ヶ月までに手術すると91.0%、7〜12ヶ月で86.0%、13〜24ヶ月で11.0%、24ヶ月以降は効果がありません。
  • 行動面の改善(発情の煩わしさからの解放、発情期周辺の体調・気分の不安定の解消、雌猫では鳴き声やすりつき動作の解消)
  • 子宮卵巣疾患(子宮蓄膿症)などの予防
  • 偽妊娠
  • 膣脱
▼去勢手術 利点
  • 精巣腫瘍(犬の腫瘍の15.0%)
  • 前立腺肥大の予防
  • 肛門周囲腺腫の予防
  • 行動面の改善(攻撃性やマウンティングの改善、雄猫ではケンカやスプレーの解消)

手術は予約制となります。手術日以前に検査をし、結果・手術内容のご説明をさせていただきます。手術当日朝に絶食・絶水で午前中に来院していただき、同意書にご署名いただいた後、お預かり致します。手術は12:00〜16:00に行います。手術内容、状態により、当日もしくは翌日退院となります。
ご不明な点やご相談は、お気軽にお問い合わせください。

予防医療

◉ 狂犬病ワクチン
狂犬病はヒトを含めたすべての哺乳類が感染するウィルス性人獣共通感染症です。発症すると治療法がなく、致死率はほぼ100%です。世界では年間5万人が死亡するという恐ろしい病気です。日本は1956年以降発生がなく、狂犬病清浄国とされていますが、2006年にフィリピンからの輸入狂犬病の発生が報告されました。
日本では、狂犬病予防法で91日齢以上の犬の所有者は犬の登録と年に1回の接種が義務づけられています。
毎年4月に金沢市が実施する集合注射、もしくは当院で狂犬病ワクチンの接種を行ってください。当院では身体検査の後、狂犬病ワクチンを接種致します。また、病気療養中には獣医師の判断で接種できないことがあり、その際は猶予証明を発行します。
◉ 混合ワクチン
ワクチンは、地域社会に病気が流行することを防ぐ目的で行う集団免疫、動物が感染症にかかることを防ぐ目的で行う個体免疫のために接種します。ワクチンで予防できる病気は、主にウィルス(犬レプトスピラ感染症は細菌)によって感染します。これらの病気は伝染性が強く、発症すると症状が重くなります。なかには死亡率が高い恐ろしい病気もあります。初年度は2〜3回、以降は年に1回の接種をしっかり受けましょう。
なお、ワクチンの接種時期、種類に関してはお電話にてお問い合わせください。
◉ フィラリア予防
フィラリアとは蚊が媒介する心臓に寄生する寄生虫です。感染すると血液循環が悪くなり、食欲不振、咳、呼吸困難などがみられ、なかには死亡することもある恐ろしい病気です。
春から冬までの月に1回の予防でほぼ100%の予防効果が期待できます。また、毎年の予防前には、感染している動物に投薬するとショックを起こす可能性があるため、フィラリアがいないか検査する必要があります。
フィラリア薬には、フィラリアだけでなく、他の寄生虫も同時に駆虫できる薬もあります。また、錠剤、チュアブル(おやつタイプ)、スポットオンタイプなど様々な投薬方法がありますので、獣医師にご相談ください。
◉ ノミ・マダニ予防
ノミ・マダニはかゆみを引き起こすアレルギー性皮膚炎だけではなく、感染すると発熱、貧血などがみられるバベシア原虫や、下痢や嘔吐の原因となる瓜実条虫などの寄生虫を媒介します。さらに、2013年に日本でも死亡例が初めて報告されたSFTS(重症熱性血小板減少症症候群)もマダニがウィルスを媒介している可能性があり、注意が呼びかけられています。また、ノミ・マダニは動物だけでなく、ヒトにも健康被害をもたらすことがあります。
予防は通常、春から秋までですが、ノミは13℃以上で繁殖するので、冬でも暖房のきいた室内で繁殖と寄生を繰り返す可能性があります。
当院では予防薬として、スポットオンタイプや飲み薬がありますので、獣医師にご相談ください。